2016年10月11日火曜日

オーストラリア1-1日本 またPK献上でドロー

GK           12 西川周作
DF 21 酒井高徳 22 吉田麻也  6 森重真人 20 槙野智章
MF     16 山口蛍17   長谷部誠(Cap)
MF        10 香川真司
FW  14 小林悠          8 原口元気
FW        4 本田圭佑

 試合が始まって日本のコンディションの良さが目立って守備も集中できていた。日本はほぼ時差のないところで1週間の時間を過ごして試合に出ていない海外組もコンディションを上げていた。逆にオーストラリアはアウェイのサウジアラビア戦を戦い日本よりも1日遅く本国入りしていて重そうな感じがした。
前半早々に原口のパスカットから本田のポストで再び原口が抜け出して先取点。
 オーストラリアのDFの裏にはスペースがあったけれど、小林の守備の時間が長くてなかなか裏に走り込んでチャンスが作れない。それでも初先発としては高さも発揮できて悪くなかった。香川にはもう少し前を向いてプレーしてほしかったが、香川も守備の時間が長くて攻撃の起点になることは少なかった。ワントップの本田は1戦目に比べると動けていたが、相手DF2枚に常にプレッシャーをかけられていて本来のポストプレーが発揮できなかったし、今日もシュートはGK正面だった。 原口は3戦連発で好調を維持していた。残念なのはユーリッチに対するファウル、利き足でシュートを打てる状態でなかったのでゴールのニアサイドをケアすればよかったのだが、後ろからファウルしたように審判にはみえたようだ。バランスを崩して倒れたように見えたがPKになってしまった。まあ、アジアの審判であれを流すことができる人はイルマトフくらいかもしれない。それでも今回のバーレーンのセットのジャッジはアジアの中では良い部類に入ると思う。UAE戦のカタールのセットは最悪だった。
 DFに関しては守備的にやったのにサイドから簡単にクロスを入れられ場面が多くて精度が低かったらこそ得点につながらなかったけれど、かなりヤバイ場面が多かった。右サイドの弱さはかなり問題だったし、左の槙野もCBとの連携が悪くていつ失点してもおかしくなかった。今回の勝ち点1は結果的には悪くなかったが、次節のサウジ戦で勝てないと、来年AWAYの試合が全部中東勢で難しくなってくる。1か月で守備の修正はできるのだろうか?

日程


2016/09/01 オーストラリア 2-0 イラク:日本 1-2 UAE:サウジアラビア 1-0 タイ
2016/09/06 イラク 1-2 サウジアラビア:タイ 0-2 日本:UAE 0-1 オーストラリア
2016/10/06  サウジアラビア2-2 オーストラリア:UAE 3-1 タイ:日本 2-1 イラク
2016/10/11 イラク 4-0 タイ:サウジアラビア 3-0 UAE:オーストラリア 1-1 日本
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2016/11/15 UAE - イラク:タイ - オーストラリア:日本 - サウジアラビア
2017/03/23 イラク - オーストラリア:UAE - 日本:タイ - サウジアラビア
2017/03/28 サウジアラビア - イラク:日本 - タイ:オーストラリア - UAE
2017/06/08 オーストラリア - サウジアラビア:
※オーストラリアが2017年コンフェデレーションズカップ出場のため6月8日に試合。
2017/06/13 タイ - UAE:イラク - 日本
2017/08/31 タイ - イラク:UAE - サウジアラビア:日本 - オーストラリア
2017/09/05 イラク - UAE:オーストラリア - タイ:サウジアラビア - 日本


 試合得点失点勝点
サウジアラビア43108310
オーストラリア4220638
日本4211647
UAE4302566
イラク4103663
タイ40041100

2016年10月7日金曜日

日本2-1イラク さいたまスタジアムは地鳴りのような凄い歓声だった。 

 
 山口蛍の地の這うようなボールがゴールネットに突き刺さっと時、スタジアムはまるで地鳴りのような歓声だった。過去ロスタイム北朝鮮戦で大黒がボレーで、数年前吉田が頭で決めた時もバックスタンドから観ていたがその時よりもはるかに大きな歓声に包まれていた。ふだんはゴールが決まった後は座って観ているのだが、この日ばかりは立ったままタイムアップの笛が鳴るのを待った。そのくらい今の代表の試合は安定感がなかった。

 選手がスタジアムに入って横に整列した時、白のユニフォームのイラクの選手がやけに大きく見えて先日のU-16の試合を思い出してしまった。 これはまたロングボールで崩されるのはないかと、CBの吉田を外して森重を狙ってくるかもしれない? ロングボールは的中したけれど狙ったのは日本の右サイド酒井宏樹だった。本田のプレスバックの遅さもあってかなり狙われて、ボールをキープされた。ただ救いはU-16のチームに比べ前線からのプレスはそれほど激しくはなかった。

 日本は全体的に重く本田のコンディションはかつてないほど良くなかった。ドイツで好調な原口も試合の入りは空回りしていてボールコントロールできていないし、DFの裏をとる動きが岡崎とかぶっていて最初はNOチャンスだった。現状だと岡崎を1topにするのは得策ではないし、サイドからボールを上げるのなら、ハーフナーや長澤のようなターゲットになる選手のほうが原口や岡崎のが生きるのではないかと考えてしまう。
 終盤の吉田をターゲットにするパワープレーも、監督の指示ではなく選手の自発的な挑戦だったことを考えると、アジア予選を戦うのにはハリルホジッチは必要ない。彼の戦略はW杯の本戦では充分に期待できるがアジア予選を戦うには別の戦略が必要なのが分かっていないような気がする。

サウジアラビア2-2オーストラリア
 今のような状態で両チームと戦うのであれば、日本は両方に勝てないだろう。 次節の日本が有利なのはサウジから移動してくるオーストラリアより時差のないことくらい。その間にコンディションが上がってくれればいいのだが、世代交代がしっかりできているオーストラリアに対して日本はかなり負の要素が多すぎる。
 それにしてもイルマトフ氏のレフリングは上手い。