2016年10月7日金曜日

日本2-1イラク さいたまスタジアムは地鳴りのような凄い歓声だった。 

 
 山口蛍の地の這うようなボールがゴールネットに突き刺さっと時、スタジアムはまるで地鳴りのような歓声だった。過去ロスタイム北朝鮮戦で大黒がボレーで、数年前吉田が頭で決めた時もバックスタンドから観ていたがその時よりもはるかに大きな歓声に包まれていた。ふだんはゴールが決まった後は座って観ているのだが、この日ばかりは立ったままタイムアップの笛が鳴るのを待った。そのくらい今の代表の試合は安定感がなかった。

 選手がスタジアムに入って横に整列した時、白のユニフォームのイラクの選手がやけに大きく見えて先日のU-16の試合を思い出してしまった。 これはまたロングボールで崩されるのはないかと、CBの吉田を外して森重を狙ってくるかもしれない? ロングボールは的中したけれど狙ったのは日本の右サイド酒井宏樹だった。本田のプレスバックの遅さもあってかなり狙われて、ボールをキープされた。ただ救いはU-16のチームに比べ前線からのプレスはそれほど激しくはなかった。

 日本は全体的に重く本田のコンディションはかつてないほど良くなかった。ドイツで好調な原口も試合の入りは空回りしていてボールコントロールできていないし、DFの裏をとる動きが岡崎とかぶっていて最初はNOチャンスだった。現状だと岡崎を1topにするのは得策ではないし、サイドからボールを上げるのなら、ハーフナーや長澤のようなターゲットになる選手のほうが原口や岡崎のが生きるのではないかと考えてしまう。
 終盤の吉田をターゲットにするパワープレーも、監督の指示ではなく選手の自発的な挑戦だったことを考えると、アジア予選を戦うのにはハリルホジッチは必要ない。彼の戦略はW杯の本戦では充分に期待できるがアジア予選を戦うには別の戦略が必要なのが分かっていないような気がする。

サウジアラビア2-2オーストラリア
 今のような状態で両チームと戦うのであれば、日本は両方に勝てないだろう。 次節の日本が有利なのはサウジから移動してくるオーストラリアより時差のないことくらい。その間にコンディションが上がってくれればいいのだが、世代交代がしっかりできているオーストラリアに対して日本はかなり負の要素が多すぎる。
 それにしてもイルマトフ氏のレフリングは上手い。