2013年10月29日火曜日

U-17 ベスト16でスウェーデンに惜敗 日本1-2スウェーデン

 スウェーデンの平均身長182cm?に対し日本は10cm以上の差がありました。 三竿、仲野という2人しかいない長身選手を意図的に外して日本のサッカーで挑もうというような気持ちがあったのでしょうか。 
 スウェーデンはまともにやり合ったら日本に太刀打ちできないと思ったのでしょう。ボールを奪うとカウンターをしかけたり高いボールを意図的に多用してきました。 前半にカウンターから2失点しまいましたが、日本の選手もベンチも慌てることなく結構冷静でしたね。
 ただ、スウェーデンの守備は最終ラインとその前のラインをしっかり作り日本に最終ラインを突破させませんでした。 まるで1昨年のCLの決勝チェルシーvsバルサをみるような感じでした。 後半スウェーデンのオウンゴールを誘うシーンもありまりましたが、組織的に守るスウェーデンの壁を破ることができず敗退してしまいました。 できることなら左サイドでゲームを組み立て仲野を投入して右サイドゴールラインから折り返す場面を作って欲しかったのですが、最後まで日本のスタイルにこだわっていましたね。 また、右サイドにボールが出るまで手数が多くて相手のDFを翻弄させるようなことが出来なかったのは残念です。 
 スウェーデンはこの試合に勝つことを目的にしていたのに対し、日本はあくまでも自分たちのスタイルで戦ったことはそれなりに価値があったと思っています。 目先の勝利だけにこだわらない日本の指導は今後の彼らの成長にとても大切だと思います。 
 ただ、残念なのは世界を驚かせるような突出した能力のある選手がまったく日本からはこのところ出ていないというのも気になります。 

2013年10月25日金曜日

ワールドユース2013 UAEで戦うU-17が凄い 予選全勝で1位通過

 何が凄いのかというと、メンバーを替えても同じようなショートパスを繋ぐプレーができるのが凄い。 
(GKを除くとDFの三竿以外は小さい 160cm台の選手が半数以上 )
GROUP D
TeamMPWDLGFGAPts
Japan3300629
Tunisia3201436
Russia3102423
Venezuela3003290
予選3試合をざっとおさらい。

1戦目ロシア(リンク先はFIFAのダイジェスト映像)に1-0と勝ったのだが、内容は欧州1位のロシアを圧倒してして(ボールポゼッションは62%シュート数はロシアに6に対し日本10)素晴らしかった。 中盤は細かくボールを繋いでまるでメッシのいないバルサのようだった。 ロシアがバックラインでボールを繋ぐ時間が少なかったらもっとポゼッションは上がったと思う。 残念なのはもっとシュートを撃つ場面があったのに撃たずに細かく繋ぐことにこだわりすぎた。

2戦目(3-1)は1戦目のメンバー8人を替えて臨んだベネズエラ戦。1戦目の反省を踏まえてシュートは積極的に撃ったが精度が悪かった。 相手のサイドバックがボールに食らいついてきて面白いようにボールを繋ぐことができてチャンスも多かった(ボールポゼッション69% シュート数23 ベネズエラ6)。 相手監督にこんなに強いチームと戦ったことはないと言わせるほど強かった。

3戦目は(2-1)さすがチュニジアに研究されていて、相手DFはボールに食いついてこなくてDFラインをしっかり保ってボールを奪うと長いボールを日本の左サイドに入れてついてきた。 日本は中盤で数をかけて奪うのだが、そこを飛び越されてかなり苦しかった。 しかも身長が低い選手が多くてハイボールは大変だったが、守備もそれほど悪くはなかった。 前半ロスタイムに日本の左サイドに人数が寄った時に中央にボールを入れられミドルを撃たれて失点しまった。(前半ポゼンション63%)
 後半左サイドに坂井を入れ徐々にボールを繋げられるようになる。 逆にチュニジアは徐々に体力を消耗して後半の中盤くらいから足の攣る選手が続出してほとんど日本ペースになっていく。 ラストの15分はほとんど日本が攻め続け86分に相手のownゴールを誘い(公式は坂井のゴール)。終了間際に逆転。
ポゼッションは66% シュート数は17本 チュニジア8本でした。

 今回の96ジャパンは前回に引き続き吉武氏が率いているのだが、アジアのグループ予選で韓国に3-1で敗れたり、海外遠征もあまり良い結果が出ていなかったので注目はそれほど高くなかったので期待していませんでした。 でも今回の内容をみるとかなりチームとして組織的な攻撃ができています。 各国のスカウトからしてみると個の能力の高い選手を見にきているのですが、そういう意味では突出した力のある選手というというのは日本にはいませんね。

GROUP A
TeamMPWDLGFGAPts
Brazil33001529
Honduras3111464
Slovakia3111584
United Arab Emirates30032100
他の国をみるとブラジルが少し抜けているような感じがします。 またナイジェリアもいつものように躍動感がありいいチームのようです。 今の96ジャパンの組織プレーがどこまで通用するかちょっと楽しみです。 トーナメントの組み合わせは今日E・F組の試合が終わると決まりますが、是非ベスト4まで進んで欲しいものですね。

2013年10月16日水曜日

ブラジル2014W杯、第1シードが確定 抽選は12月6日

第1シード8か国
開催国ブラジル、 スペイン、アルゼンチン、ドイツ、ベルギー、スイス、コロンビア、ウルグアイ(ウルグアイはヨルダンとのプレーオフ 11月15日と19日)

各大陸の様子をみると
欧州 14
     スペイン、ドイツ、ベルギー、スイス、
     イタリア、スイス、ロシア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、イングランドの10か国の出場が決定している。
残り4つの枠は シード国 ポルトガル、ギリシャ、クロアチア、ウクライナ
       ノーシード国 フランス、スウェーデン、ルーマニア、アイスランド
で11月15日と19日(抽選 10月21日)でシード国とノーシード国で争われる。組み合わせによっては、ポルトガルvsフランスなんてこともあり得るからちょっと怖い。

北中米、カリブ 3.5 
      アメリカ、コスタリカ、ホンジュラス、(メキシコ)






北中米・カリブ海最終予選


順位チーム勝点
1
米国
米国
22107121587
2
コスタリカ
コスタリカ
18105321376
3
ホンジュラス
ホンジュラス
151043313121
4
メキシコ
メキシコ
111025379-2
5
パナマ
パナマ
8101541014-4
6
ジャマイカ
ジャマイカ
510055513-8
メキシコの4位というのはちょっと驚き
2013年2月6日(水)   メキシコ 0 − 0 ジャマイカ
2013年3月22日(金) ホンジュラス 2 − 2 メキシコ
2013年3月26日(火) メキシコ 0 − 0 米国
2013年6月5日(水)  ジャマイカ 0 − 1 メキシコ
コンフェデレーションカップ (1-2イタリア、0-2ブラジル、2-1日本
2013年6月8日(土)    パナマ 0 − 0 メキシコ
2013年6月12日(水)  メキシコ 0 − 0 コスタリカ
2013年9月7日(土)    メキシコ 1 − 2 ホンジュラス
2013年9月11日(水)  米国 2 − 0 メキシコ
2013年10月12日(土) メキシコ 2 − 1 パナマ
2013年10月16日(水) コスタリカ 2 − 1 メキシコ 

最終戦のアメリカ-パナマ戦はパナマが2-1でリードしていてロスタイムでアメリカが3-2勝利というおまけつきのプレーオフ進出でかなり危うい感じでした。 プレーオフの相手はニュージーランドですが、2010の本大会のようなラグビーみたいな守備をされたら今のメキシコは点がとれないかもしれませんね。

南米  5.5
     ブラジル、アルゼンチン、コロンビア
     チリ、エクアドル、(ウルグアイ)






南米


順位チーム勝点
1
アルゼンチン
アルゼンチン
3216952351520
2
コロンビア
コロンビア
3016934271314
3
チリ
チリ
281691629254
4
エクアドル
エクアドル
251674520164
5
ウルグアイ
ウルグアイ
251674525250
6
ベネズエラ
ベネズエラ
20165561420-6
7
ペルー
ペルー
14164391726-9
8
ボリビア
ボリビア
12162681730-13
9
パラグアイ
パラグアイ
121633101731-14
ウルグアイはヨルダンとのプレーオフ、過去にはアルゼンチンも何回かプレーオフに回ったこともありましたが、この季節ですから11月15日のヨルダンはそれほど暑くないですから、順当にいけばウルグアイが勝ち上がるのはないでしょうか?

アフリカ 5
 最終予選に勝ち上がった10か国が5組に分かれて第1戦10月13〜16日、第2戦11月17〜19日

10月13日100月

(コートジボワール 3-1 セネガル)(ナイジェリア 2-1 エチオピア)(カメルーン 0-0 チュニジア)(ガーナ 6-1 エジプト)(ブルキナファソ 3-2 アルジェリア)

アジア 4.5
     日本、オーストラリア、イラン、韓国、(ヨルダン)
オセアニア 0.5
      (ニュージーランド)

2014ブラジル大会の抽選は12月6日(2014年6月12日開幕、7月13日決勝

すでに第1シード(ポット1)が発表(南米4ブラジル、アルゼンチン、コロンビア、ウルグアイ、欧州4スペイン、ドイツ、ベルギー、スイス、)になったので、日本の組み合わせの可能性を見ていきましょう。

ポット1 開催国、南米3、欧州4
ポット2 アジア4、北中米・カリブorオセアニア4
ポット3 アフリカ5、欧州3
ポット4 欧州6、南米2

グループA ブラジル ポット2 アフリカ ・ポット4欧州
グループ1 ポット1南米 ポット2 ポット3欧州 ポット4欧州
グループ2 ポット1欧州 ポット2 ポット3アフリカ ポット4欧州 
グループ3 ポット1欧州 ポット2 ポット3欧州 ポット4南米
グループ4 ポット1欧州 ポット2 ポット3アフリカ ポット4南米

日本の勝ち上がりを期待するとなると、アフリカが入るグループ2(対アフリカは以外に負けていないですよね)がよさそうですね。開催国ブラジルのグループに入ることだけは避けたいですね。

10月の欧州遠征は格下に無得点の連敗。 来年の本戦はこのままでは戦えない。

欧州予選での セルビア、ベラルーシの成績は以下のとおり。


グループA


順位チーム勝点
1
ベルギー
ベルギー
25981017314
2
クロアチア
クロアチア
1795221275
3
セルビア
セルビア
11932413103
4
ウェールズ
ウェールズ
99306819-11
5
スコットランド
スコットランド
89225612-6
6
マケドニア共和国
マケドニア
79216611-5


グループI


順位チーム勝点
1
スペイン
スペイン
1775201239
2
フランス
フランス
1474211266
3
フィンランド
フィンランド
9723256-1
4
グルジア
グルジア
5712438-5
5
ベラルーシ
ベラルーシ
48116716-9
 強豪ひしめく欧州では下位のチームはしっかり守備ブロックを作ってカウンターを仕掛けるチームが多い。 ザックは今まで攻撃的なチームを作ってアジアを戦ってきたが、この遠征で1点も取れなかったのはかなりの問題だ。 サイドをゴリゴリ攻めてくるセルビアはウズベキスタン戦を思い起こさせるような悪いイメージしか残らなかったし、今日のベラルーシ戦は攻撃に関してもほとんどいいところが出せなった。 逆に、両サイドが高い位置にいるときに縦パスを入れてプレスをかけられてボールを失うといきなりカウンターを仕掛けられてピンチの連続だった。 

 柿谷は前線で一生懸命に動いていたが、本田、香川、岡崎が飛び込んでくるスペースを開けるまでいかなかったし、本田にはピッタリマークがついてなかなか前を向ける状態ではなかった。 香川、長友のコンビにもマークがしっかりついてほとんど何もできなった。 流動的にポジションチェンジをするべきだったが、それもなかなかできておらず、相変わらず本田にボールを預けすぎていた。 終了間際ハーフナーを投入してハイボールをぶつけたかったが、選手はそれでもボールを回し続けてなんか意地でも点を入れるぞという気持ちもなくちょっと寂しかった。個人的は、ハーフナーがどれだけポストプレーが出来るかもちょっと見たかった(あまり期待はしていなかったけれど)

 今のままでは、11月の遠征ではオランダ、ベルギー?にはボコボコされてしまう。 時間がないからちょっと難しいが、なんとか糸口を見つけてほしいものだ。 できれば本田が前を向いて仕事ができる位置のほうがこれからはよさそうな気がする。 ボランチの位置まで本田は下げたほうが前線が活性化するのではないだろうか?

 FW 乾、柿谷、清武
 MF   香川
   遠藤   本田
 DF 長友 今野 吉田 内田
   (今野)吉田 森重 

オランダ戦はきっと3バックにしても5バックで守ることになると思うから、本田の1トップもありだと思う。
      本田
   香川   清武
   遠藤   長谷部(山口)
長友 今野 吉田 森重 内田 

どうしてもアジアの戦い方と変更しなくてはいけないのはちょっと悲しい。これが日本の今の実力だからちょっと悲しい。 世界に通用するストライカーってでてこないかな? 

来年の本戦になれば、再びスカウティングがしっかりするだろうから、相手の弱点をついて突破口はでてくるだろうから少しは期待できるかもしれないが、 日本のスタイルをしっかり築いておきたいですね。 ザックもそう考えて代表監督を受けただろうし、みんなもそれを期待している。

 香川よ、早くベンチからピッチに立って結果を出せ。今のままではドルトムントに戻ってもまたベンチだぞ!!

追記 こんな記事をみたのでちょっとだけ安心した。
スペインのようにパスで繋ぐだけでは、なかなかゴールに迫ることができない。 ただ単純にクロスを入れても弾かれる。 本来はトップがバックライン押し下げて、そこのスペースを本田が使い香川がよってトップに繋ぎゴールを目指すということなのだろうか?  岡崎、香川、柿谷ともゴールの予感すらなかったけれど・・・・・