2019年1月26日土曜日

アジアカップ ベスト4出揃う

準決勝 イランvs日本 28日(23:00日本時間) カタールvsUAE 29日(23:00)

 ベスト4が出そろったが、今大会無失点のイランが一つ抜けている。速さ・個々の上手さに加え高さもある。中国を相手に3-0という理想的な点の取り方だった。少々守備に粗さもあるがそれでも失点を許していない。

 カタールも今大会無失点で勝ち上がっている。韓国戦では粘り強く守って鋭いカウンターで韓国よりも多くシュートを打っている(カタールshot11枠内4 韓国shot10枠内2)。韓国はアジアカップではまだ優勝なしで、この大会では運に見放されている。引いて守る相手に韓国の鋭さを発揮出来ずカタール戦では得意のサイドからのクロスも不発だった。2022W杯を開催するカタールの強化はそれなりの成果が出ている(アジアのレベルではあるが、今後世界と戦えるチームにするのにはまだ時間がかかる)。

 UAEはオーストラリアのGKへのバックパスのミスを奪ってしたたかに得点して守り切っている。オーストラリアはパスサッカーを目指して2017のコンフェデで成果を出したが、パス-トラップ(出しどころ確認して)-パスというサッカーでサウジアラビアと同じパス回しで怖さがないし、守る方も予測がつくので守りやすい。 終盤高さを使いだしたプレーをもっと早くからやっていればオーストラリアは楽に勝てただろう。

 日本は今大会のように大迫がいない場合の攻撃をどうするのかという課題が浮き彫りになってしまっている。大迫の替えなどいないのが現実で、その場合の攻撃のバリエーションをサイドからのクロスにするのかそのギャップを突いてボールを持てる選手をシャドーにするのか? 中島という駒もいない。乾も上手いのだが、ボールを簡単に奪われすぎでフルに使うことができない。今大会は青山の離脱で中盤も柴崎の負担が大きくそこのバックアップも厚みも課題。吉田も相変わらずムラがある。
 とはいってもイラン戦は大迫が戻ってある程度攻撃に溜めができるのでそこは期待するしかない。