お互いに失点を恐れた戦いだった。 全体的に速いボールへの寄せでチリの動きはよかった。 前半22分にチリDFのトラップミスからボールを奪ったイグアインはGKグラボとの1対1を決められず、その後本来の動きを失ってしまった。 ターゲットを失ったメッシは一人ドリブルでチリに仕掛ける。28分メッシを止めに行ったディアスは2枚目のイエローで退場。 チリは守備に追われる時間が続くがアルゼンチンは攻めきれなかった。43分後方からタックルでロホ(アルゼンチン)は1発退場。ピッチは10対10になってしまった。
後半、延長ともお互いに攻撃にリスクをかけない試合で仕掛けられない時間が続いた。お互いのチャンスも両GKのファインセーブで得点が0から動かなかった。 今大会で2点以上の得点を奪ってきたアルゼンチンとしては、あまりにリスクを掛けなさすぎた。交代で入ったアグエロも全く輝くことがなかった。 対するチリはアルゼンチンを上回る運動量でボールを奪う。しかし、10人になってCBにポジションを下げたマスチェラーノは好判断で反撃を許さなかった。
マスチェラーノが本来もう一つ前でプレーできていれば、アルゼンチンは勝っていた思う。10対10になってお互いにスペースを狙う戦いになると思ったが、そこは南米同士のプライドから負けられない戦いになってしまったのは残念だった。
自らもPKを失敗したメッシ、彼は母国に栄冠を掲げられる日は来るのだろうか?