2013年6月26日水曜日

世界に通用するDFの強化

 3月のヨルダン戦以降の日本代表の成績は1勝1分け5敗(得点6 失点13)という散々たる結果になってしまった。 せめて最後のメキシコ戦を勝利で締めくくりたかったが、その希望もむなしく2-1で敗れてしまった。

 ザックの解任も一部で騒がれているが、今から彼以上の監督を同じ条件で探し出すのは不可能だし、4失点したイタリア戦でピルロに仕事をさなかった彼の攻撃的な采配は評価が高く、日本が解任すればすぐに監督のオファーがくるであろう。 

 問題は7試合で13失点、コンフェデでは3試合で9失点という守備のまずさだ。試合前、メキシコからも日本の守備は時々集中が途切れるのでそこを突くという話もあったくらい、日本の守備は脆さが目立った。

 海外メディアから見るとセンターバックの今野の体格と吉田の集中力の欠如が問題とされているが、現状の代表では彼らがベストチョイスなのだから致し方ない。 フィジカルの強い栗原も簡単にマークを外されてしまうし、肝心なヘディングもFWに身体を先にぶつけられて競り負けたりすることが多くあまりにも経験不足。 今野は長友が上がったところを埋めながらクレバーな守備をするが、完全にはそこを埋めきれなくそこを突かれることが多かった。 
 
 吉田はサウザンプトンでフォンテとともにセンターバックとして完璧な仕事をこなしているが、相手のエースを最後に自由にさせないという役目が多い。 日本では今野のカバーに回ることが多く守備が遅れるとどうしても相手のマークを外すことになる。イタリア戦でのジャッケリーニへの対処の甘さもあったが、全体の守備の集中力の甘さが大きかった。

 攻撃陣は得点すればある程度報われるが、DF陣は失点すれば非難の的になる。 攻撃陣は走り体力を使うが、DF陣は頭を使い集中を切らさないようにするから、脳が疲れる。 これも高いレベルの試合をこなすことで徐々に訓練される。 できれば今後の強化試合は国内ではなく海外でやってほしいものである。

 DFはやはり経験が必要で、再び闘莉王の起用は充分ありなのですが、なるべく若手を今年中は起用したい。 

 若手を中心に望む東アジア選手権もどんなメンバーが選ばれるかわからないが、是非今回のベンチメンバーが多く含まれることを望みます。